仕事が無くても悲壮感の無い国フランス

市営クリスマス会

市のクリスマス会に行ってきました!

対象はなんと失業者の家庭です。0~18歳の子供のいる、仕事の無い家庭は、市からクリスマスプレゼントを頂くことができます。こんな状況で、我が家(大黒柱は絶賛就職活動中!自発的な長期バカンス取得中ともいえる)も手放しで喜んでいいのやらという感じですが(笑)、スペクタクル(ショー)もあるというので、家族そろってのんきに参加してみました!

広い会場でした。参加者も結構多く、別に貧しい印象はまったくありません。正面にはステージが用意されていて・・・

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「イエ~イ!」

漫才師が出てきました。

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フランスの漫才師2人@パリ郊外の田舎・・・・うーん。

おじさんたちを見た瞬間にちょっと萎えましたが(笑)、予想に反して、なんとも嬉しそうに舞台を食い入る娘!

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良かったね!!

こんなに惹きつけられるなら連れてきた甲斐があったよ。

私でも分かるようなおじさんの寒~いギャグにも、フランスの子供たちはキャッキャッと反応して、会場は大盛況(笑)!

 

後半はマジックショーです。

箱からウサギが出てきたり、ヘビを巻いたり、かついだり!まあ、なんでもアリ。

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漫才師によるショーがひととおり終わると、クリスマスだもの!この人サンタクロースが登場して、子供たちにお菓子を配っていきました。

どこでも、サンタは大人気。

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そして最後に、いよいよクリスマスプレゼントの贈呈です。

年齢によってプレゼントの中身も違っていました。ちゃんとお店でそれぞれ選んでくれたようです。
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中身はなんでしょう?

クリスマス当日までのお楽しみです!

余裕がやさしさと関心を生む?

フランスのクリスマスは、家族が一堂に会して、お互いにプレゼントを贈り合います。

とはいえ、プレゼントを買える家庭ばかりではありません。もし収入が無いままクリスマスが来てしまうのなら、日本なら「働けば」と一蹴されそうですよね。でも子供へのプレゼントを市からもらえる、そんな国もあるのです。

こうした恵まれない者への配慮は、社会主義国であるフランスならではとも言えますが、そもそもはキリスト教精神の「施し」から始まっているもの。私は日本人で、キリスト教信者ではないので、そんなフランスを「甘いなあ」と思う気持ちもあります。でも他者への距離感にあたたかさを感じることが増えてきました。

スーパーでは、たまに入り口で慈善団体のボランティアが空の袋を配っています。何の袋かというと、恵まれない人々(孤児など)へ食料の援助をお願いするというもの。買物に来たお客さんは、何でもいいので何か一品を恵まれない人々のために追加で購入し、ボランティアから受け取った袋に、品物をひとつ入れて渡すのです。

電車の中にいる物乞いにお金を渡す人の割合の多さも、個人的には驚くところです。日本なら(というか東京なら)まず見て見ぬフリする人が多いのではないかしら。

道ですれ違う時にも、目が合えば会釈しますし、話しかけてくる人もいます。これは田舎だからかな。

私が外国人として、知らない土地で子育てしていても、あまり疎外感を感じません。

見知らぬ他人に対しても、興味を持って色々話してくれたり、困っていたら助けてくれる人がひょっと現れたり。渡仏5ヶ月目が過ぎ、ようやくフランスの良いところがだんだん見えてきています。これからが楽しみになってきました!

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