現地小学生(6歳)に日本語教え始めて3か月経過

じつは今年2017年の9月から、新しいことをひとつ始めています!

タイトルどおり、現地フランスの小学一年生に、週一度、日本語を教えているんです。

現地小学生に日本語を教えることになった経緯

生徒さんは、すぐ隣に住んでいる友人家族の娘さん1名。

なにやら、娘さんは日仏ハーフの同級生と仲良しなので、日本語を話せるようになりたいとのこと。

はじめは、「どこか良い日本語学校知ってる?」という話だったんですが、外国人の子供が日本語を学ぶとなると30分かけてパリまで週一で行くことになり、学校のお値段もそれなり。そこまでしてやるかというと親御さんも微妙。すでに3つくらい習い事掛け持ちしてる子なので、午後は多忙みたいです。

ということで、近所の私が簡単な日本語を教えることになりました。

はじめは子供向けだからどうにかなるだろう、と思いきや全然!6歳の他人のお子さんが30分間、飽きずに授業についてこれる内容にするのは、毎回それなりの工夫が必要です。

ということで、教師歴ゼロのわたしが3ヶ月の試行錯誤の末、定着したレッスン内容はこんな感じ。

素人がつくった日本語レッスンカリキュラム:

  1. 導入:前回のレッスンで学んだ単語を覚えているか単語カードで確認
  2. レッスン:挨拶や、かんたんな会話フレーズをいっしょに復唱
  3. 日本の童謡:一緒に歌う
  4. ゲーム:ビンゴやクイズ
  5. ひらがな:毎回一文字書いてお終い

プリントは毎回レッスン用1枚をパワポで自作しています。あとは無料ダウンロードサイトから拝借。

これで30分はあっという間に終わり。スピード感がないと、子供にそっぽ向かれるんです(笑)。

6歳が飽きないよう日本語を教えるコツ

  1. おおげさに褒める
  2. 読み書きより会話・聞き取り重視
  3. 日本語フレーズは早口ことばにしたり、リズムに合わせて復唱してみる
  4. 手遊び歌は必須
  5. 歌から派生したゲームやクイズ
  6. レッスンテーマは都度変える

日本語教師?歴わずか3ヶ月の私がコツを語れるほど経験は無いんですが、結構検索したのに未経験者が現地人に日本語を教える情報があまり出てこなかったので、一応書いておきます。

コツとしては、まず、大げさによく褒める!先週学んだ単語を1つでも覚えていたら拍手ですw。

そして、文字を読んだり、書いたりするより、口頭で話すだけで十分。6歳だとまだ現地語のフランス語の筆記もおぼつかないので、ノートを取らせても時間がかかります。先生(わたしっす)の話したとおりにリピートさせるのが基本。

でもただフレーズを繰り返すだけだと、飽きられてしまうので、早口で言ってみるとか、手拍子を叩いてリズムに合わせて言ってみるとかすると、メリハリあって飽きません。

「よろしくお願いします」とか「ありがとうございました」とか「これは好きではありません」のような、長めの文章は早口にするとたまに噛んだりするので面白いです。

あと手遊び歌や、童謡を途中で挟むと気分転換になります。スマホのYoutubeや、娘が赤ちゃん時に使っていたベネッセのしまじろうグッズを使ってはじめに音楽を流しています。お手本を聞いたあとは、先生(わたし)と一緒に繰り返し歌います。で、歌に出てきた単語を学習したら、簡単なクイズ。

例えば、「あたま・かた・ひざ・ぽん」の歌なら、私が「あたま!」と言ったら、その場所に手を置く、とかです。これもスピードアップしてくると間違うので笑いを誘いやすいです。うちの娘も隣に座って一緒にやっています。

そのほか、毎回レッスンテーマを決めています。これは毎回同じほうがいいのかどうか分かりませんが、とりあえず変えたほうが飽きがきません。で、テーマに合わせたビンゴや、お買い物ごっこは好評でした。

これも、インターネット全盛期の現代だから出来ること。かなり恩恵を受けているお役立ちリンクは以下です。

幼児教材・知育プリント|ちびむすドリル【幼児の学習素材館】

幼児・小学生の無料プリント | ぷりんときっず

hicbc.com : ことばのおもちゃばこ|手遊び歌

こうして週に1度、30分だけのレッスンなんですが、さすが6歳の頭脳は吸収力が良いです。もともと本人に日本語への興味があるので、単語やフレーズも、まあまあ覚えが良く、なんとか成り立ってます。

はじめは私も完全無料のボランティアとして、チョチョイのチョイとやるつもりだったんですが、いまは印刷費程度のかわいい額を頂く代わりに、こちらもきちんとプリントを準備し、お仕事として請けるようにしました。

教え業というか、家庭教師や教師のような仕事は、バイトですら一切やったことが無いので、毎回手探りです!

あとは私が小さいときの教師や、習い事の先生などを思い浮かべ、先生たちも生意気な子供相手に大変だったよなあと思いを馳せながらやってます。。

3歳の娘はというと、ほぼ毎回私の横にいて、いっしょに会話フレーズを復唱したり、拍手してあげたり、クイズや歌に参加しています。子供が「面白い!」と思うツボは6歳と3歳、どちらも基本的には同じみたいですね。娘は遠慮なく言うので、つまらない授業のときはすぐ離脱しますが、ゲームになると「これ面白い!」とご機嫌です。

まあ生徒さんも別に日本語で受験したり留学するわけではないので、目下の目標は日本への興味が深まれば良し。技術的には、日本語が多少話せるようになれば尚良しという感じです。

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