3歳娘の教育方針ver.1

娘が3歳になったことと、日本にもし住んでいたらこの4月から幼稚園に通い始めることを考えると、そろそろ本腰を入れて「教育」について考えなければ、と日々思うようになりました。

で、3歳の目標と方向性も決めてみたんですが、うちは娘なので、将来どんな女性になってほしいかを考えると、なにも学力ばかりを伸ばしたいわけではないなあと。

娘を保育園に入れているあいだ、いろいろ教育関連の本も読んできましたが、学校の勉強というのは頭の使い方のトレーニングだという結論に至ったので、それ自体が目的化しては本末転倒だな、と思っています。(これは各人の経験と、育児のゴールによって違うため、賛否両論あると思う)

私より勉強が得意だった旦那は、将来の選択肢が広がるし人格形成にかかわるということで「学校での勉強は大事」と考えています。まあ夫婦で温度差があるくらいが、子供も息抜きできて良いんじゃないでしょうか(笑)。

ちなみにフランスという国は、弁護士で前大統領のサルコジ氏も小学校時代に留年しているくらいなので、留年に対する偏見は少ないです。その代わり、大学(専門学校)の専攻内容によって、その後の身の振り方が決まります。例えば文学部出身でIT関連の仕事には就けませんし、料理学校でのディプロムなしにシェフ見習いにはなれません。なので、日本人の私の感覚よりももっと若い頃までに、自分の好きなことや適性を把握する必要があります。

そのためには、やみくもに学校の成績を上げるためにどうこうするよりも、まずは何が好きで、どんなことをして暮らしていきたいのか、何が得意で、なにが苦手なのか、できれば中学、最低でも高校生のあいだに自覚している必要があります。そのためできることは、色んな世界を見せることと、いろいろな経験をさせてたくさん失敗したり感謝される体験を積むことですね。まずは家でできることで疑似体験させてみる=お手伝いも工夫が必要です。

最終的に私が娘に望んでいるのは、人生を楽しんで欲しいということです。もっと言うと、女性の特権である出産や、育児・家庭づくりという感動を味わってほしいんですが、こればっかりはご縁とタイミングですから難しいですね。少なくとも、男性社会の組織のなかで戦うような人生は送ってほしくありません。好きなことを見つけて生きて行ってほしいです。

というわけで、「人生を楽しめる力」をつけるという教育方針になりました。人生を楽しむためには、自発的に勉強したり、自己肯定感や自立する必要が出てきますから、結構幅広いです。

はっきり言って、学校の勉強より、不測の危機を乗り越えていく思考力や、子供や他人ときちんと向き合える人間力などのほうがよっぽど難しいと思いますからね!

私がこの境地に至るまでには、色々教育本や子育て本を読み漁り、しかもまだ注文したものを全部読み終えてないのですが(汗)、私がいいと思った著者は大体同じようなことを言っているのも面白かったです。

要は、

  • させるor教えるのではなく、待つ
  • 自然のなかで自由に外遊び
  • 具体的な物事を通した体験学習
  • 教育内容より親子の対話

このあたりは、皆さん仰っていました。

わたしが参考にしているのは幼児教育「こぐま会」の久野泰可先生、「どんぐり倶楽部」の糸山泰造さん、「母学アカデミー」の河村京子さんなどです。(どのHPもちょっと見にくいんですが、発信されている内容はどれも素晴らしいものです)

 

 

 

 

 

反対に、神戸連続児童殺傷事件の犯人サカキバラを作り上げた母親の教育方針は、こうした考えとは真逆の、行き過ぎた厳しい躾が根底にあったということで、母親の責任の重さを痛感します。

うちの教育方針は、また今後、多少ぶれたり、軌道修正するかもしれませんが、軸が決まったのでひと安心です。

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