パリの同時多発テロ事件の場所

11月13日夜に起きたパリ同時多発テロ。

この事件を私が知ったのは、在仏日本大使館からのお知らせメールでした。私たちはパリから電車で30分、距離にして約30㎞離れた市外に住んでいるため、家にいても銃声など、もちろん聞こえません。

その日はたまたま夜更かししていて、夜中のメールを珍しく開封したのでした。その後、あわててテレビをつけ、情報収集しつつ今に至ります。

各メディアも早速場所を図解しています。

出典:AFP通信「【図解】パリ連続襲撃 事件のあった場所」

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出典:THE NEW YORK TIMES”The Attacks in Paris: What Happened at Each Location”

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ぜんぶで7か所。

パリの北東部に集中しています。何故これらの場所を狙ったのでしょうか。

サッカー会場のある場所は、パリ市外。治安が悪くて有名なサンドニ大聖堂の近くです。例のRER(高速鉄道)B線、シャルル・ド・ゴール空港とパリを結ぶ(以前の私の家もB線沿線でした)、治安の悪い線です。このサッカー会場はオランド大統領が観戦していたから狙ったのでしょうが、さすがにセキュリティが厳しかったらしく、自爆テロは大統領を狙えずに終わりました。

それ以外の場所はパリ市内。10区、11区に固まっています。このあたりは目ぼしい観光スポットはありません。「オベルカンフ」や「バスチーユ」という地域で、浅草や銀座ではなく、どちらかというと原宿や下北沢みたいな雰囲気でしょうか。おしゃれで手ごろなお店がちょこちょこあって、現地の若者が集まる街。

私はパリに住んだことは無いし、パリ市内の流行りの店には詳しくないので、この辺りは土地勘がありません。

もし観光客を狙いたければ、ホテルや昼間の美術館、エッフェル塔などを狙えばいい話。100人以上も殺戮しておきながら、「歴史的建造物は遠慮しておこう」と思うはずはないし・・。

なぜ若者が集まる場所を狙ったのか、なぜ人気のスポットばかりなのでしょうか、、今後解明されることを期待・・・したいところですが、オランド大統領が頼りなさ過ぎて期待できません。来年の大統領選挙でなにかが変わればいいのですが。

なお、Bataclan(バタクラン)というコンサート会場にはちょうど先週、旦那と行ったばかり。自分がこの事件に巻き込まれていたとしたら、果たして逃げられたでしょうか。

生存者のなかには、テロリストが銃の弾を詰め替えている隙に逃げた人や、2階の窓の外に出てぶらさがって助かった人も。前回のテロ事件では人質を取る犯人に見つからないように段ボールの中に隠れ、スマートフォンで警察と連絡を取り合って助かった人もいました。

この国で生きていくために必要なのは、とっさの判断力と体力、そして勇気。

いずれにしても、無駄なパリ上京は控えたほうが無難です!今年はもう上京せずひっそり暮らします。

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